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首相長男の接待問題 野党“審議拒否”の訳

2021年2月18日 21:29
首相長男の接待問題 野党“審議拒否”の訳

菅総理大臣の長男らによる総務省幹部の接待問題をめぐり、野党が18日の審議を拒否する事態になりました。野党は、総務省幹部がウソの答弁をし、組織ぐるみで隠蔽しようとしていると批判しています。

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18日、予定時刻の午前9時になっても始まらない衆議院予算委員会。

立憲民主党・安住国対委員長「野党としては納得できるものではございませんので、これでは委員会はできないと」

審議が始まらない理由は――。

菅総理大臣の長男らによる総務官僚の接待問題。衛星放送関連会社「東北新社」に勤める菅首相の長男らから接待をうけた総務省幹部は17日――。

総務省情報流通行政局・秋本芳徳局長「東北新社様、そしてスターチャンネルの事業が話題に上ったことはないというふうに考えております」

会食で放送事業については話題になっていないとしたうえで――。

立憲民主党・後藤祐一議員「BSとかCSという言葉はどうですか」

総務省情報流通行政局・秋本芳徳局長「東北出身者の、あるいは親御様が東北出身者の懇談会という位置付けでございまして、BSやCSについてのお話が話題に上ったという記憶はございません」

こう述べていましたが週刊文春が17日、「BS」などの言葉が交わされたとする音声データを公開したのです。秋本局長が虚偽答弁をしたと問題視した野党。

立憲民主党・安住国対委員長「明らかに許認可に関わることをズバリ議論してるということで、単なるその東北の出身者の会とか、懇親会という話は事実ではないということは立証されたと思います」

これについて総務省は18日、秋本局長が一部の音声について自分のものだと認めたものの、BSやCSなどの発言については記憶にないとしている、と回答。

立憲民主党・辻元副代表「こんな回答を持ってくるっていうことは、組織ぐるみでこの秋本氏を、そして隠蔽をしようとしている」

反発した野党は18日、全ての国会審議を拒否。与党内からも――。

公明党・北側副代表「役人の方もね、それはやはり、真摯にお答えをしていただかなければいけないと思います」

こうしたなか、与党側も、これまで出席を拒んできた残り2人の次官級の総務省幹部にも国会で説明させると方針転換。野党は、22日の予算委員会に2人を呼び、菅総理も出席する中、あらためて追及する構えです。