沖縄県の玉城知事は、新型コロナウイルスの感染者が急増している離島の宮古島市に、陸上自衛隊の災害派遣を要請しました。

沖縄県・玉城知事「医療崩壊の危機が差し迫る状況を踏まえ、本日陸上自衛隊に対しても、医療支援に関する災害派遣を要請することといたしました」

玉城知事は２９日午後、クラスターが発生した宮古島市の介護施設の支援のため、陸上自衛隊に看護官ら５人の派遣を要請しました。

会見で玉城知事は、宮古島市で感染者が急増した背景について、今月１０日から１７日にかけての宮古島市長選挙に関連した感染者が、これまでに７人確認されたことを明らかにし、感染拡大と選挙との関連を否定できないと述べました。

人口およそ５万６０００人の宮古島市で、２９日まで１週間の感染者数は１４３人。病院のコロナ患者用ベッドは満床状態で、２９日朝は、陸上自衛隊のヘリコプターで、沖縄本島へ搬送された患者もいました。