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韓国駐日大使 慰安婦問題“新たな基金を”

2021年1月22日 21:11
韓国駐日大使 慰安婦問題“新たな基金を”

韓国の姜昌一駐日大使が赴任のため、22日に成田空港に到着しました。慰安婦問題について姜氏は、日韓両国で新たな基金を作る議論をすべきとの考えを明らかにしました。

姜昌一駐日大使「(日韓関係が)正常化されることが両国・両国民に良いことだと確信している」

慰安婦問題をめぐっては韓国の裁判所が今月、元慰安婦らへの賠償を日本政府に命じるなど再び大きな懸案になっています。

こうした中、姜大使は2015年の慰安婦問題をめぐる日韓合意は「破棄しておらず今も有効」と述べました。合意では、日本政府が10億円を拠出して作られた財団が、元慰安婦らへの現金支給などを行ってきましたが、2019年に解散されています。

姜大使は、個人的な考えとしたうえで、この枠組みで支給されずに残っている5億円あまりを活用し、日韓両国で新たな「基金」を作る議論をすべきとの考えを明らかにしました。

姜大使は2週間の自宅隔離の後、日本側にも直接こうした考えを伝えるものとみられます。