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コロナ患者“最期に見る光景”米医師が撮影

2020年12月7日 16:10

アメリカで「新型コロナウイルスの患者が最期に見る光景」という映像を医師が撮影し、大きな反響を呼んでいます。撮影した医師がその真意を語りました。

アメリカ ケン・レミー医師(43)「あなたの母や父、子供たちが感染したら、彼らが最期に見る光景はこのようなものです」

この動画は、中西部ミズーリ州の救命救急医が、人工呼吸器のチューブを手に患者に迫る様子を撮影してSNSに投稿したもので、大きな反響を呼んでいます。

アメリカ ケン・レミー医師(43)「これが1分間に40回呼吸し、酸素レベルが80%をはるかに下回っているときに、あなたが見る光景です。このような光景になります。私はあなたの人生の最期がこんな光景にならないことを願っています」

この動画を撮影した医師が、NNNのインタビューに応じました。

動画を撮影したケン・レミー医師(43)「この2週間で15以上の家族に、彼らの愛する人が亡くなったと伝えないといけませんでした。警戒を緩めたことで再び感染が拡大し、私たちは限界に達しています」

アメリカでは感染拡大に歯止めがかからず、これまでで最も深刻な状況が続いていて、医師は、マスク着用などできることをしてほしいと訴えています。

動画を撮影したケン・レミー医師(43)「人生の最期が来たときは、人生をかけて愛してきた家族があなたの手を握り、『さようなら』『愛している』と言えることを願います。それが私でないことを願っています」