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東京“過去最多”感染者の約6割が経路不明

2020年11月18日 21:36
東京“過去最多”感染者の約6割が経路不明

新型コロナウイルスの感染者が増加している東京都内で、過去最多となる493人の感染が確認されました。東京都は、19日、感染状況の警戒レベルを最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げる方針です。

東京都内の新たな感染者は、10歳未満から90代までの493人で、第2波の8月1日の472人をこえて、過去最多となりました。このうち6割近い283人は、感染経路がわかっていません。

感染経路がわかっている中では、家庭内感染が79人で最も多く、次いで施設内感染が50人、職場内感染は36人でした。中央大学の複数の運動部で、部員など16人が感染したほか、高齢の女性3人が旅行に行って感染したケースもありました。

感染者が18日から200人近く急増したことについて、都の担当者は、「若い人だけではなく、40代・50代の中高年と65歳以上の高齢者の数がそれぞれ過去最多となった。幅広い世代で感染が広がっていることと、検査件数が増えたことが要因とみられる」と説明しています。

一方、重症者は前日から3人減って39人となりました。

都は19日、専門家を交えたモニタリング会議を開いて、感染状況の警戒度を最高レベルの「感染が拡大している」に引き上げて、注意を呼びかける方針です。