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紛失急増 線路に「落としちゃイヤ~ホン」

2020年10月20日 22:32
紛失急増 線路に「落としちゃイヤ~ホン」

コードがついていない、ワイヤレスのイヤホンに、鉄道会社が困惑しています。線路に落としてしまうケースが増えているうえ、小さいために回収するのも簡単ではなく、JR東日本は新たな回収道具を開発するなど、対策に力を入れています。

街で使っているイヤホンについて聞いてみると…。

大学生(20代)「ワイヤレスイヤホンです」

大学生(10代)「移動中邪魔くさいので(有線から)無線に替えました」

多く聞かれたのは、無線通信でスマホなどと接続する「ワイヤレスイヤホン」。コードのない、左右が独立した耳栓型が人気となっていますが、その一方で困りごとも。

大学生(20代)「髪の毛いじった時とかにポロンって」

大学生(20代)「耳につけてて何でかわからないけど、ポロッととれちゃって」

その小ささゆえ、ふとした拍子に落としやすいといいます。中にはこんな経験をした人も。

「線路は1回落としました。人とぶつかって、ホームと電車の隙間に。駅員さんにお願いして拾ってもらいました」

実は今、ワイヤレスイヤホンを、線路へ落とすケースが増えているというのです。

JR東日本によりますと、東京支社管内の駅で、線路に落ちたワイヤレスイヤホンは、3か月で1000件近くも。

大きい落とし物はマジックハンドで、すぐに回収できますが、ワイヤレスイヤホンは、つかもうとしても線路の石の間に沈み込み、拾い上げるだけでも一苦労。多くが終電後にさがすことになるといいます。

こうした線路への落とし物を減らすため、JR東日本では「落としちゃイヤ~ホン」とだじゃれを交えた注意ポスターを、今年4月から駅に掲示。

来月からSNSなどを使って、さらに注意を呼びかける予定です。

また、新たな回収道具も登場。家電大手のパナソニックとイヤホン専用の掃除機を開発し、現在、試験導入をしているということです。

対策が進められる一方で、イヤホンを落とさない使い方も必要となってきます。

eイヤホン・東谷圭人フロア長「誤った装着をしていると、ちょっとした衝撃で落ちてしまう」

イヤホンのつける向きが間違っていないかなど、確認して装着することが大切です。