亡くなった人が例年よりどのくらい多かったかを示す「超過死亡」が、今年の上半期は、新型コロナウイルスが流行したにもかかわらず、過去３年に比べて少ないことが国立感染症研究所などの推計で分かりました。

「超過死亡」は、過去の統計から予想された死者数を実際の死者数がどれくらい上回ったかを示すものです。

国立感染症研究所などの研究班が今年６月までの半年間の「超過死亡」の数を調べたところ、新型コロナウイルスの感染者が増加した今年の上半期は最大７４６７人で、過去３年の上半期が最大で１万７０００人から２万人ほどだったのと比べて、少ないことが分かりました。

研究班の国立感染症研究所・鈴木基センター長は、少なかった要因について「今年はインフルエンザの流行が早期に終息したためと考えられる」と分析しています。