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トランプ氏“安倍首相辞意”に何も答えず

2020年8月29日 7:24

安倍首相の辞意表明について、各国の反応です。

安倍首相と親しい関係にあるアメリカのトランプ大統領は、日本時間の午前3時過ぎ、ホワイトハウスの執務室での恩赦のイベントに姿を見せました。その際、記者団から安倍首相の辞意表明についての質問も飛びましたが、何も答えませんでした。

一方、ホワイトハウスの高官は、「安倍首相はトランプ大統領とともに日米同盟を史上最強にした」とこれまでの対米外交を高く評価しました。また、別のトランプ政権の高官は、「かなりの驚きだ」としつつも、「後任もアメリカとの同盟を緊密に維持するだろうから心配はしていない」と話しています。

一方で、野党・民主党の大統領候補で、オバマ政権の副大統領として安倍首相と親交のあったバイデン氏は、ツイッターに、日本での2人の写真を掲載。「辞任するのは悲しいが、強力な同盟関係は今後も続く」「友人のこの先長い間の健康を願っている」などと投稿しました。

中国政府は次の政権とも関係強化を進めたい考えを示しました。

中国外務省「中国は日本と共に、引き続き日中関係の改善と発展を推進していきたい」

米中の対立が激しくなる中、日中関係の改善を進めてきた安倍首相の辞意をうけ、ある中国政府関係者は「残念だ。次の首相がアメリカ側に行きすぎないか心配している」と戸惑いの声もあがっています。

一方、韓国・大統領府は「突然の辞意発表を残念に思う」などと表明。さらに、日韓関係について「韓国は新しく選ばれる首相とともに両国の友好協力関係の増進のため引き続き努力する」との立場を示しました。