アメリカのトランプ政権は７日、香港政府のトップ林鄭月娥行政長官ら幹部１１人を対象にした制裁を発表しました。

制裁では、林鄭月娥行政長官ら１１人を対象に、アメリカ国内の個人や関連団体の資産が凍結されます。理由について声明では、「香港の自治を侵害し、香港市民の表現や集会の自由を制限した」としています。

トランプ政権は、香港の反政府デモなどを取り締まる「国家安全維持法」への対抗措置として、香港への優遇措置を廃止する方針を示しています。

ところで、その香港では、中国の医療チームも入ってすべての市民に無料で新型コロナウイルスのＰＣＲ検査を行うことが発表されました。

香港市民の間では「検査により市民のＤＮＡを集めるのではないか」との不安が広がっていますが、林鄭月娥長官は「検査で個人情報は集めない」と主張しています。