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トランプ氏 “銅像など破壊”激しく非難

2020年7月4日 19:16

アメリカのトランプ大統領は3日、中西部サウスダコタ州で演説し、国内で相次ぐ奴隷制度に関わった人物の銅像などを破壊する動きを、左派によるものだと激しく非難しました。「分断をあおるもの」と批判の声もあがっています。

演説は、リンカーン大統領ら歴代大統領4人の顔が山肌に刻まれた国立公園で行われました。支持者も含めた約7500人の聴衆は、密集した状態となり、マスクをつけない人の姿も目立ちました。

こうした中、トランプ大統領は、国内で相次ぐ奴隷制度に関わった人物の銅像や記念碑を破壊する動きについて、左派勢力の仕業だとし、「我々の誇りや尊厳を失わせようとしている」と非難しました。

トランプ大統領「我々の遺産を消し去ろうとする人々は、アメリカ人の誇りと尊厳を忘れさせようとしている。彼らは我々の信仰や文化、アイデンティティーを破壊するのだ」

大統領は、こうした動きに対抗するため、新たに、アメリカにおける偉人たちの記念碑を建てる大統領令に署名する考えを示しました。

現地メディアからは「分断をあおる演説だった」などと批判が高まっています。

一方、この日のイベントに参加予定だった大統領の長男の交際相手が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明し、急きょ、同行を取りやめたということです。