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“コロナ対策”は…都知事選 最後の訴え

2020年7月4日 19:03
“コロナ対策”は…都知事選 最後の訴え

首都・東京のリーダーを選ぶ、東京都知事選挙は5日、投開票が行われます。選挙戦最終日の4日、候補者は、3日連続で感染者が100人を超えた東京の新型コロナウイルス対策を巡り、それぞれの政策をアピールし、有権者に最後の訴えをしています。

れいわ新選組代表 山本太郎氏(45)「現状を知るためには検査の数を多くしていく以外方法はございません。(都が)今やっていることは、よく分からない状態が広がっているのを、なんとかそっちに目が向かないようにしているだけ。特効薬もない、実態も分かってない状態で、どうやってオリンピック開くんですか。ありえないですよ」

山本氏は、感染拡大の第2波に備えるため、都債を発行し都民の経済損失を補償すると訴えました。

東京都知事 小池百合子氏(67)「連日100の数字で感染者が出てくる。かなり厳しいという思いをいだきながら、やはりこの第2波には絶対に備えてやるぞと。そしてまた、この感染症に打ち勝った、その証しとしてですね、オリンピックパラリンピックが開催できるように」

街頭演説を控えている小池氏は、ネット動画で検査体制や感染症の研究機関を充実させる考えを示しました。

元日弁連会長 宇都宮健児氏(73)「小池知事はこれ(感染拡大)に対して 『要警戒。夜の街には行かないでください』。そして『夜の街の事業者は注意して営業してください』。こういう言葉を発するだけです。具体的措置は何も取ってません」

宇都宮氏は、現職の小池氏への批判を強め、不要な公共事業を中止して、事業者や困窮した都民への経済支援を優先すると訴えました。

前熊本県副知事 小野泰輔氏(46)「必要な対策をしっかり小池さんが打ってきたとは見えない。東京アラートとか色々な警報、『危ないですよ』と言っているだけでは全く抑えが利きません。危険性が高い店はピンポイントで休業要請かけ、必要あればそこに補償する」

小野氏は、都心に人口が集中し、感染症などのリスクが高い街になっているとして、都市機能を分散した街づくりを訴えました。

NHKから国民を守る党党首 立花孝志氏(52)「被害を受けた飲食店、イベント業関係者、そして娯楽産業。こういう方々に、被害の規模に応じた補償を今からさかのぼってやらなければいけません。この先、自粛は二度としないというか、メリハリのつけた自粛をお願いする」

過剰なコロナ自粛は反対、と訴える立花氏は、都内での街頭演説を終えていて、ネットで支持を訴えています。

その他にも次の人々が立候補しています。

▽七海ひろこ氏(35)
▽桜井誠氏(48)
▽込山洋氏(46)
▽竹本秀之氏(64)
▽西本誠氏(33)
▽関口安弘氏(68)
▽押越清悦氏(61)
▽服部修氏(46)
▽斉藤健一郎氏(39)
▽後藤輝樹氏(37)
▽澤紫臣氏(44)
▽市川浩司氏(58)
▽石井均氏(55)
▽長澤育弘氏(34)
▽牛尾和恵氏(33)
▽平塚正幸氏(38)
▽内藤久遠氏(63)

今回の都知事選には、過去最多となる22人が立候補しています。

都知事選は5日に投開票が行われ、夜には首都・東京のリーダーが選ばれる見通しです。