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月額4万円で全国住み放題 変わる住まい

2020年6月25日 15:16
月額4万円で全国住み放題 変わる住まい

新型コロナウイルスをきっかけに、住まいに関する意識が大きく変化しています。

『全国を転々と生活する』など、新たなライフスタイルも登場しています。

■注文相次ぐ書斎・宅配BOX・換気扇

今月、住宅リノベーションのショールームで、注文が相次いでいるというのが・・・。

パナソニック株式会社 TOKYOリノベーションショールーム 深瀬早千代さん「最近ではこういった書斎を希望される方が多い」

リビングの隅にあったのは、約4畳半のシックな書斎。

リビングと壁で仕切られていて、物事に集中できるコンパクトなスペースです。

人気のワケはリモートワークの増加でした。

深瀬さん「『在宅ワークをするための部屋がほしい』という、今までなかったニーズが増えてます。閉鎖的になってしまうと、家族の会話が減ってしまうので、こういったほどよい距離感がおすすめです」

書斎が注目されたように、新型コロナをきっかけに、住まいに関する消費者の意識が変化しています。

そのうちの1つが、自宅の玄関先に設置する宅配ボックス。

株式会社ナスタ 小川眞弥さん「非対面で受け取れるという事に非常に需要がある」

5月は、2019年の同じ月と比べて2割売り上げが増加したといいます。

最も伸びた商品は、換気扇のフィルター。

小川さん「目に見えないところに気をつかう方が増えた」

部屋の換気が重要視されたことで、外から花粉やほこりが入ることを気にする人が増えたということです。

■ 月額4万円の全国住み放題サービスも

一方、新たなライフスタイルを送り始めた人も。

静岡・南伊豆町のシェアハウスで暮らす会社員の大堀優弥さん。

職場はここから140キロ離れた東京のIT企業ですが・・・。

大堀優弥さん(23)「リモートワークに切り替わったことがあって。地方に住んでても同じと思って」

会社に出社する必要がなくなり、地方への移住を決意したのです。

この家はバブル期に建てられた別荘で、2LDKで家具は備え付け。

家電も使い放題で家賃は4万円です。

さらに、驚いたのは、敷地内に地元の「下賀茂温泉」が。

大堀さん「朝仕事前に1回入り、仕事中に休憩がてら足湯をし、夜に1回入り、1日3回くらい入る」

仕事が煮詰まったら近所を散歩してリフレッシュ。

大堀さん「カエルと鳥といろんな生物の声が聞こえます」

実は、この理想の田舎暮らしには、ある特徴が・・・。

株式会社アドレス 桜井里子さん「月額4万円から利用できる全国住み放題の定額制のサービスです」

月額4万円から、全国60か所にも及ぶシェアハウスを自由に使うことができるという、新たなサービスだったのです。

1日ごとに家を転々とすることもでき、まるで旅行したような気分にもなれるこのサービス。

3月以降、利用者が増えています。

桜井さん「オフィスに出社NGという企業が非常に増えたので、そこから(利用者が)一気に増えた」

利用者の4割が女性だということです。

今後を見据えた新時代のライフスタイル。

住まいに関する考えは、さらに多様になっていくかも知れません。

2020年6月24日放送 『news every.』より