×

人出戻るも…“明暗”分かれる夏の観光地

2020年6月23日 19:33
人出戻るも…“明暗”分かれる夏の観光地

都道府県をまたぐ移動の自粛が緩和され、観光地などの人出が徐々に増えています。関東の人気の観光地に徐々ににぎわいが戻る一方、ピンチを迎えている観光地があります。

23日は午前中に雨があがった東京都心。肌寒さを感じた22日から一転、気温は6℃以上あがり、思いがけぬ梅雨の晴れ間になり、海辺に子供たちの元気な声が響きました。

そして、23日、久しぶりに明るい声が戻ってきた場所が…。およそ4か月ぶりに営業を再開した東京「上野動物園」です。人気者シャンシャンとの再会を喜ぶ人がいました。段階的に営業再開する東京を代表する人気の観光地。

しかし、東京都では23日は新たに31人の新型コロナウイルス感染を確認。引き続き警戒が求められますが、それでも経済活動は確実に動き始めています。

   ◇

23日、都内でにぎわいを見せていた場所。東京駅構内にある駅弁の販売店です。県をまたぐ移動が解除されて5日目。

新幹線の利用者「新幹線久しぶりに利用する感じです」「(Q駅弁は久しぶりですか?)久しぶりです。本当に食べたかったし、本当にステイホームで頑張ってたので、やっと動けるようになったので」

この時を待ちわびていたのか、まとめ買いをするお客さんの姿が店内の至るところにありました。

「米沢駅の名物駅弁、牛肉どまん中、ただいま並ぶ商品で入荷分最後でございます」

正午過ぎで売り切れ間近の人気の駅弁も…。新幹線など鉄道の利用客が増えると同時に、駅弁の売り上げが伸び始めているといいます。

駅弁屋祭、海野光嗣副店長「(県外移動)自粛後については4500個と1.5倍ほど増えています。より多くのお客さんに利用してもらいたいと思います」

   ◇

遠方への移動が可能となり、旅の楽しみも増えていく中。近場の旅も徐々に元の姿を取り戻しています。千葉県南房総市にある道の駅には23日、関東近県からの車が何台も見られました。そのお目当ては…。

東京からの観光客「おばあちゃんが食べたいというので買いに来ました」

千葉房総の名産「びわ」です。今シーズンは感染拡大の影響でびわ狩りが中止になるなど、大きな影響を受けてきましたが…。

道の駅とみうら枇杷倶楽部、小川雄一さん「19日、移動の解除になってから、他県ナンバーの車もいらっしゃっていたのでお客さんも多くなってきた」

県をまたぐ移動が解除になり、その「びわ」を目当てに23日も県外から多くの観光客が訪れていました。

   ◇

梅雨でも楽しめる人気のスポットにも23日は多くの観光客が…。

百獣の王・ライオンなど野生動物がすぐ目の前に。車に乗りながら動物の生態をじっくりと観察できる群馬サファリパークです。県をまたぐ移動が解除されたことで…。

群馬サファリパーク学芸員、澤田寛さん「自粛期間中に比べると首都圏のお客様も少し増えています」

県外からのお客さんが1割ほど増えたといいます。

   ◇

関東の人気の観光地に徐々ににぎわいが戻る一方、ピンチを迎えている観光地があります。

標高およそ1300メートルから1600メートルに位置する長野県上田市の菅平高原。夏でも平均気温が20度ほどと避暑地として人気ですが、市内にあるホテルでは夏のかき入れ時を前に…。

菅平ホテル、北村春樹専務「7月はすべて何もなしという状況で、8月も黄色い部分は予約でいただいているところですけど、まだ状況が未定」

7月の予約はほぼキャンセルに。8月の予約も未定のものが多いといいます。夏の稼ぎ時の予約が半減しているというワケが…。

菅平ホテル、北村春樹専務「ラグビーというものが昭和6年から合宿の聖地として営んできてますね」

実はここ菅平高原は、日本代表チームが訪れるなど、ラグビーの合宿地として“聖地”とも呼ばれる場所。

夏休み中は、ラグビー部など学校の合宿が多く行われてきましたが、県をまたぐ移動の解除を前に、既に多くの学校が合宿の中止を決定してしまっていたのです。その影響は市内全体へと広がり…。

おみやげショップしゃくなげ、渡邉省吾店長「ほぼ100%に近いほど(合宿の)学生さんなので、相当心配な状況ですね」

地元のみやげ店や飲食店なども死活問題に。対策に迫られています。

菅平高原観光協会、金井由造理事長「(合宿を)やりたいという声も多いので、対策を万全にしてお迎えできればと思っています」

明暗が分かれる夏の観光地。旅館関係者は来月対策会議を行う予定です。