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米で初 新型コロナ“唾液で検査”始まる

2020年4月16日 17:51

新型コロナウイルスの感染の中心地となっているアメリカで、初となる唾液を使った検査が始まりました。抗体検査に向けた動きも加速しています。

ニューヨーク州の隣で、感染者が7万人を超えているニュージャージー州で15日、唾液を使ってウイルスを検出する新しい検査が始まりました。

FDA(=アメリカ食品医薬品局)が、唾液を使った検査を認可したのはこれが初めてです。検査を実施する大学によりますと、鼻から綿棒で検体を採取するより、医療関係者が感染するリスクを大幅に減らすことができ、検体を採取する時間も大幅に短縮することが可能だということです。

一方、検査機器メーカー・アボット社は15日、抗体の有無を調べる検査キットを開発し、発送を開始すると発表しました。6月までに月2000万個を流通させるとしています。

抗体検査は、ウイルスの免疫を獲得した人を特定する検査で、外出制限を解除する切り札として期待されています。