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低い死亡率のワケ ドイツ在住の医師が語る

2020年4月6日 6:52

新型コロナウイルス感染拡大の中、ヨーロッパで死亡率が突出して低いドイツの現状について、現地在住の日本人医師がNNNの取材に答えました。

ブランデンブルク心臓センター・岡本真希医師「(受け入れ態勢には)かなり余裕があると思う。通常業務が半分以下に減っているような状況なので」

ドイツの首都ベルリン在住の岡本真希医師が勤務する病院では、先月前半から緊急ではない手術を延期し、病院全体の稼働率を50%以下に下げているといいます。新型ウイルスの感染患者を受け入れるためで、集中治療室は常にベッドを空けている状態です。

こうした対応で生じる損失について、ドイツ政府が、日本円にして3300億円以上を補償に充てると発表したことも態勢整備の追い風となり、死者の抑え込みにつながっているといいます。

ブランデンブルク心臓センター・岡本真希医師「(イタリアでは)呼吸器につなげられずに亡くなってしまう重症の方がいると聞くが、ドイツの場合、最大限の治療を行った上で助からなかった人が亡くなっている状況だ」

また、医療崩壊が懸念される日本の現状について岡本医師は、感染症専門以外の一般の医療機関の受け入れ態勢を整えていくことが必要だとしています。