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永寿総合病院の感染 初期の屋形船と関連か

2020年4月3日 3:08

東京・台東区の永寿総合病院で起きている新型コロナウイルスの大規模な院内感染は、感染拡大の初期にクラスターとなっていた都内の屋形船と関連している可能性があることが分かりました。

厚生労働省のクラスター対策班の分析によりますと、永寿総合病院の入院患者の中には、1月に屋形船に乗っていた感染者とフランスから帰国した感染者がいたことが分かっていて、そのいずれかから医療スタッフに感染した可能性があるということです。

そして、その医療スタッフが無症状か非常に軽症だったため、入院患者らに感染を拡大させる原因になった可能性があると指摘し、さらに、複数の病院で診察をする医師が他の病院に感染を広げた可能性があるとしています。

クラスター対策班の押谷仁東北大学大学院教授は、「この院内感染事例は、国内第一波の流行とつながっている。このように、仮にいったん収まったように見えても、流行が収束したなどと思わず、院内感染などへの警戒を続けてほしい」と警鐘を鳴らしています。