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イオン マスクでの接客“原則禁止”に

2019年12月25日 19:09
イオン マスクでの接客“原則禁止”に

大手スーパーのイオンが、マスクを着用しての接客を、原則禁止する通達を出した。通達には、一定の例外も設けられているが、実際に働く従業員からは、インフルエンザなどの予防にマスクは必要だとの声も上がっている。

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「接客時におけるマスク着用は原則禁止いたします」

これは、先週、大手スーパー「イオン」が従業員に通達した新ルール。衣料品・雑貨コーナーなどで働く従業員らのマスク着用を、原則禁止とした。

着用が認められるのは、咳(せき)がひどい、花粉症などの場合や、食品加工担当者が売り場で接客するケースなどだという。

理由は、「サービス業として、ごく当たり前の身だしなみについてのものだと思っている」

また、「マスクをしながら接客するのは失礼だ」などと、客からクレームを受けるケースがあり、こうした際、ルールがあれば、明確な理由を答えられるとしている。

しかし、この通達に一部の従業員から不満の声が上がっている。

マスク原則禁止に不満 イオン靴売り場・現職従業員「正直、辞めたいなと思いました」

女性はイオンの靴売り場の従業員。これまで、スタッフの半分ほどがマスク姿で接客業務をしていたという。

マスク原則禁止に不満 イオン靴売り場・現職従業員「人が(売り場を)行き交う中でのせめてもの予防の一環としてマスクを着けているだけだったので、理解できないです」

「マスクは感染症予防に必要」だと主張。

イオンによると、家族に受験生がいるなどの理由であれば、上司が認めた上で、着用できるという。

こうしたルールは他にもある。都内の大手百貨店は、客からの印象を鑑み、販売員のマスク着用を認めておらず、日本マクドナルドは、レジ担当者に関し、「マスクは原則しないが、世間で感染症などが流行している場合はその限りではない」としている。

一方、都内にあるスポーツ用品店はマスク着用OK。

OLYMPIC SPORTS・新井智也さん「(一部の客は)『今日風邪で休んだんだけど…』って、子供平気で連れて来ますからね。病気もらうよりは全然いい。営業できなくなるよりかは」

従業員の予防を重視。客から指摘を受けることもないという。

マスク着用を認めないルールについて街の人に聞いた。

マスク着用はNG(20代)「見栄えだとNGになるのかな。笑顔で接客してもらった方が気持ちいいと思うので」

マスク着用はOK(30代)「街でもみんなしてるの普通だし、接客業だからといって違和感は持ってないです」

見慣れているから「気にしない」という意見もあった。

マスクに対する考え方は、多様化している。