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中国で6年間拘束の元稲沢市議 8日に判決

2019年11月4日 14:25

中国広東省で覚醒剤を密輸しようとした罪に問われ、6年間にわたって身柄を拘束されている愛知県稲沢市の元市議会議員の判決が、今月8日に言い渡されることがわかった。

愛知県稲沢市の桜木琢磨元市議は、6年前に中国の広東省広州の空港でスーツケースの中に覚醒剤3.3キロを所持した疑いで中国当局に拘束された。

裁判で、桜木元市議は、「取引先の女性に頼まれて荷物を預かっただけで、中身が覚醒剤とは知らなかった」と無罪を主張。一方、検察側は「懲役15年から死刑」を求刑していた。

裁判は2014年に結審したが、中国側は事案が複雑であることを理由に判決の言い渡しを繰り返し延長し、担当弁護士によると、今月8日に判決の言い渡しが決まったという。

中国では75歳以上の被告に死刑を適用されないことから、今年76歳になった桜木元市議の死刑判決は回避されるとみられている。

今月2日に弁護士が面会した時、桜木元市議は健康状態に問題はない様子で、無罪判決への期待をにじませていたという。