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草津白根山「高原ルート」開通 危険認識を

2019年4月19日 12:18
草津白根山「高原ルート」開通 危険認識を

草津白根山の「湯釜」で火山活動が高まる中、10連休を前に、観光客に人気の「高原ルート」が19日、開通した。大きな噴石に警戒が必要なエリアを通るため、専門家は「危険を認識した上で通る必要がある」と指摘している。

草津白根山の「湯釜」付近では、火山活動が高まった状態が続いていて、気象庁は、湯釜火口から1キロのエリアでは噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけている。こうした中、警戒が必要なエリア全長2.5キロの部分も含む「志賀草津高原ルート」が19日、開通した。

開通は、地元・草津町の黒岩信忠町長が観光客を呼び込む狙いで主導したもので、草津町は、ルートの入り口で危険を知らせるビラを配るほか、通行を日中だけ車のみに限定した上で駐停車を禁止し、噴石から身を守るシェルターを増やして監視員を設置するなどの対策を取っている。

しかし、火山の専門家は、「観光客らは危険を認識した上で通る必要がある」と指摘している。