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自閉症スペクトラムの娘が見せた大きな変化

2019年1月28日 16:31
自閉症スペクトラムの娘が見せた大きな変化

発達障害のひとつ“自閉症スペクトラム”の療養プログラムがある。プログラムに取り組んだ女性は、家族たちの支えもあり、大きな変化が見えてきた。

長崎県佐世保市に住む奥平佳子さん。カラフルなビーズを触るのがお気に入りだ。1歳半の時に“自閉症スペクトラム”と診断された。“自閉症スペクトラム”とは発達障害のひとつで、対人関係の障害、言葉の遅れなどが特徴で医学的な原因は解明されていない。スキあらば逃げてしまうため、父・毅さんは幼いころ必ず肩車をしていたという。

母・マリさん「でも、あきらめる気持ちはなかった。どうしても娘の可能性を少しでも伸ばしてあげたかった」

10代後半の頃の佳子さんは日常的にパニックを起こし、時には自らを傷つける行為もあった。

そんな、佳子さんのもとを1人の女性が訪ねた。ボランティアの久野妙子さんは、佳子さんの家で“サンライズプログラム”という、アメリカで考えられたプログラムに取り組んでいる。同じ行動をする「ジョイン」という方法だ。同じ言葉を話したり、動きをまねしたり、1対1で敬意を持って接することで、絆を深め関係を築いてきた。

母・マリさん「娘と一緒に遊んだことがないんです。いつも何か教えなきゃ、何かさせなきゃということばかりだった」

プログラムに取り組んで数か月でパニックを起こすことはほぼなくなった。

久野さん「本当にハードルが高いことなんですよ、言葉が出るというのは。非常に感動的、とても感動する」

国内で100人に1人いるとされる“自閉症スペクトラム”。家族とボランティアが一緒に支えることで、佳子さんは一歩ずつ変化を見せ始めている。

【the SOCIAL lifeより】