強い台風５号は、鹿児島県の屋久島付近を北上していて、奄美大島、喜界島などでは５０年に一度の記録的な大雨になっている。

　６日午前８時現在、鹿児島県の種子島・屋久島地方と薩摩・大隅地方の一部が暴風域に入っている。中種子町では６日未明、３４．５メートルの最大瞬間風速を観測した。奄美大島と喜界島などでは５０年に一度の記録的な大雨となり、奄美市では、３日の降り始めからの総雨量が６００ミリを超えた。１時間に１４９ミリの猛烈な雨が降った奄美大島の瀬戸内町では浸水の被害が相次ぎ、避難指示が出されている。

　この台風の影響で、屋久島町と南種子町では強風にあおられ転倒するなどして合わせて男性２人が死亡したほか、鹿児島市、日置市などで合わせて男女９人が重軽傷を負った。

　台風は６日夕方ごろに鹿児島県本土にかなり接近し、上陸する恐れがある。厳重な警戒が必要。