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核実験観測施設設置のため調査 幌延町

2017年8月1日 2:14

 北朝鮮による核開発が進み、核爆弾の小型化が懸念される中、核実験を監視している国際機関が7月31日、北海道で新たな観測施設を設置するための調査を始めた。

 北海道の幌延町を訪れたのは、包括的核実験禁止条約に基づいてつくられた国際機関「CTBTO」の専門家。核爆発が起きるとキセノンなどの特殊ガスが発生し、これを探知することで核実験が行われたことを確認できるが、北朝鮮の過去2回の核実験の際は、群馬県高崎にある施設では探知できなかった。そこで、監視体制強化のため、日本政府が3億円を拠出して北海道と青森県に追加されることになったもの。

 CTBTO国際監視システム担当・エゼル局長「良い場所だと思います。平らで広くて高い建物がないのは、装置を設置する重要な条件です」

 ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を発射した北朝鮮は今後、核爆弾の小型化に向けて再び核実験を行うと警戒されており、CTBTOは今回の追加施設を数か月以内に稼働させたい考え。