死にます…昭恵夫人と籠池夫人のメール公開
森友学園問題をめぐり自民党側は安倍首相の昭恵夫人と籠池理事長の妻との間で交わされたとされるメールの内容を公開した。
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自民党の西田議員は24日、2人がやりとりしたメールの内容を公表した。公表されたメールを数えると、去年6月から今月16日までで合計83通。うち64通が、問題が浮上してから交わされている。
問題発覚後、最初のメールは先月18日。昭恵夫人からだった。
【2月18日】(抜粋)
昭恵夫人「この度のことはどうなっているのか、ご説明もなく、マスコミから追いかけられて戸惑っております」
【2月19日】(抜粋)
籠池夫人「自分の報告を昭恵さんの留守電二回分にいれさせて下さい」
【2月21日】(抜粋)
昭恵夫人「留守番電話、聞かせて頂きました。籠池園長の教育に対する熱意は理解しているつもりです」
国有地の取引をめぐっては、売却価格が非公開にされていたことも問題視されていたが、2人のメールでも-。
昭恵夫人「なぜ売却価格を非公開にしてしまったのですか。やはり怪しまれるようなことはしない方がよかったのかなあとは思います。祈ります。」
籠池夫人「公開しなかったのは、土壌汚染や廃棄物のある土地で開校しようとしていると、悪評をたてられたら困るのでしませんでした。」
当初は冷静な文面だった籠池夫人。しかしその後、昭恵夫人は小学校の“名誉校長”を辞任。
先月24日の衆院・予算委でも-。
安倍首相「(籠池理事長は)教育者としてはいかがなものかと。非常にしつこい中において、しつこいというか…」
【2月25日】(抜粋)
籠池夫人「今、昨日の国会で総理の発言をきき、ショックをうけ、初めて大泣きしましたが切り替えました」「私達わからないものが政治に首を突っ込むといけないんだと勉強いたしました」
このメールに対する昭恵夫人の返信が、籠池氏が「口止めともとれる」と主張するメールだ。
昭恵夫人「私もよくわかりませんが、色々気を付けなくてはいけないことがあります。私が関わったということは、裏で何かがあるのではと疑われないように、細心の注意を払わなくてはならないということだったのでしょう。まず非公開だっただったことが疑われることになりました。(原文ママ)」
これに対し、籠池夫人は-。
籠池夫人「今、国会のテープをきかせていただきました。ひつこいとは安倍総理には失望しました。主人は悪者ですね」
昭恵夫人「人の受け取り方はそれぞれですね。お辛いでしょうが、頑張って下さい。」
そして、先月28日。昭恵夫人は、幼稚園で講演した際の“講演料”について問い合わせている。
【2月28日】(抜粋)
昭恵夫人「私は講演の謝礼を頂いた記憶がなく、頂いていたのなら教えて頂けますでしょうか。申し訳ありません」
籠池夫人「あまりにひどい。なぜその情報はどなたからですか」「絶対おかしい!」
昭恵夫人「報道をされたようなので、確認です。」
籠池夫人「えーひどい ひどすぎます」
昭恵夫人「本当に記憶から飛んでしまって、他の講演等は全て振込みか、銀行に入れて税理士事務所に管理してもらっているので、すみません。」
籠池夫人は、講演料の支払いについて明確には答えていなかった。メールには不満がにじむようになる。
【3月8日】(抜粋)
籠池夫人「土を運ぶ費用等認可をいただくには3奥5000万足りません(原文ママ)」「あきえさんも協力して下さい」
昭恵夫人「祈ります」
【3月9日】(抜粋)
籠池夫人「小学校は支払いができず、鴻池さんの妨害で閉めます」
【3月10日】(抜粋)
籠池夫人「失業するので本をかいて借金かえします」
そして、先週。
籠池氏(16日)「この建物の建築費の中には安倍総理の寄付金が入っています」
100万円の“寄付金発言”が飛び出したこの日も、2人はメールを交わしていた。
【3月16日】(抜粋)
昭恵夫人「祈ります」
籠池夫人「安倍首相はどうして園長(籠池理事長)を地検にいわれたんですか。国は自分等に大事な民衆をきりすてるのは許せない。国会にでます」
昭恵夫人「それは嘘です。私には祈ることしかできません。」
籠池夫人「小学校をやめ、幼稚園は破産、建築や社長は破産、お父さんは詐欺罪、あんまりにも権力を使うなら死にます」
昭恵夫人「私もどうしていいかわかりません。権力など使っていません。」「自分達の保身ではありません。日本の将来のためです。」
籠池夫人「嘘の情報」
昭恵夫人「100万円の記憶がないのですが。」
公開された資料では、この昭恵夫人のメールが最後。その後、返信があったかどうかは明らかにされていない。