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点滴薬を“使い回し” 勘違いで別の患者に

2017年1月5日 17:57
点滴薬を“使い回し” 勘違いで別の患者に

 福岡県北九州市の産業医科大学病院で、患者に一度つないだ点滴用の薬を別の患者に使い回していたことがわかった。

 産業医科大学病院によると、使い回しが発覚したのは点滴の際、管の詰まりを防ぐため管の途中から注入する生理食塩水。去年11月、看護師が1人目の患者の管にこの生理食塩水をつないだが、すでに点滴薬の輸液がいっぱいだったために注入できず、いったん外してナースステーションに放置していた。それを、別の看護師が未使用のものと勘違いして60代の別の女性患者に使用してしまったという。健康被害は確認されていない。

 病院内のルールでは、一度使用したものは廃棄することになっていたが、守られていなかった。産業医科大学病院ではこの1か月前の去年10月、点滴袋に穴が開けられる事件があり、薬品などの管理体制を見直したばかりだった。