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震度6弱から一夜 茨城・高萩市の様子は

2016年12月29日 10:49
震度6弱から一夜 茨城・高萩市の様子は

 28日夜、茨城県高萩市で震度6弱を観測するなどの強い地震が起きた。2人がケガをしたが、建物などの被害は軽微にとどまった。

 震度6弱の揺れで、28日夜に190戸が断水した高萩市の石滝地区では、停電の回復にともない水道も復旧したが、住民たちは揺れの大きさに驚いた様子だった。

 石滝地区の住民「寝たところだったけど、かなり揺れた。皿が一枚割れた。下からグンっと、ドンッドンときた。家がこう揺れるんだよね」「(水が)細くなったのが、地震があって20分くらい。前の時(東日本大震災)経験してますから、水が出るうちはためようと思って」

 高萩市内では壁がひび割れたり物が落下するなどの被害も相次いだ。

 高萩市内のスーパーでは地震の影響で商品が落ち、店員が片付け作業に追われた。商品が床に散乱して、酒の瓶が割れたほか、天井の一部がはがれ、落下していた。当時、閉店後でケガ人はいなかったが、出勤してきた店員が未明まで片付けに追われた。

 市内の寺では、本堂に置かれていた位牌(いはい)約700基のうち500基ほどが倒れ、床に落ちていた。

 玖台寺・住職「大切な檀家(だんか)の位牌をお預かりしているので大変申し訳ない」

 一方、山形新幹線は、線路の点検のため、上下3本が途中で運転を見合わせ、最大3時間以上遅れて駅に到着した。帰省客らで満席の列車もあり、車内に缶詰め状態となった乗客は、疲れた表情だった。

 乗客「3時間くらい止まっていたので長かった」「(携帯電話が)圏外だったのが一番大きい。全然情報が入ってこないのでどういう状況か分からなかったのが一番不安でした」

 JRによると計650人に影響したという。