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日露経済協力 約80件3000億円規模に

2016年12月16日 12:19
日露経済協力 約80件3000億円規模に

 日露の経済協力プラン8項目の詳細は16日に発表されるが、日本側の総額が3000億円規模であることが分かった。

 8項目の経済協力プランのうちエネルギー分野では、ロシア北極圏、ヤマル半島の液化天然ガス開発事業に、国際協力銀行が約200億円融資することや、日本の総合商社などが参加するサハリン沖の天然ガス・石油開発プロジェクト、「サハリン2」の新しい工場建設などが盛り込まれる見通し。

 政府関係者によると、政府間や民間同士の合意は全体で約80件にのぼり、日本側の総額は3000億円規模となる見通しだという。

 一方、東京都内では16日朝から日本とロシアの経済関係者ら500人以上が集まり、両国のビジネス促進を話し合う会議が開かれている。日本側からは、これまで日露ビジネスの障害だったロシアの法律や規制について、国内に相談機関がつくられることが公表された。

 ロシアの実業家「プーチン大統領と安倍首相の会談でビジネスがやりやすくなりました」

 16日夕方には、安倍首相とプーチン大統領も加わる。日本政府としては、経済協力の実績を重ね、今後の領土問題の進展につなげていく狙い。