×

雲仙・大火砕流 被害の記憶伝える曲を演奏

2016年6月4日 18:20
雲仙・大火砕流 被害の記憶伝える曲を演奏

 43人が犠牲になった長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で丸25年を迎えた。島原市では3日夜、追悼のセレモニーが開かれ、被害の記憶を伝える曲が演奏された。

 午後4時8分。大火砕流から25年がたった3日。島原は深い祈りに包まれた。大火砕流で消防団員や報道関係者など43人が犠牲になった。

 当時、島原市の職員として対応にあたった松下英爾さん(61)。3日、松下さんらが中心となり「雲仙岳災害記念館」で追悼のための演奏会を開かれた。奏でたのは、火砕流を撮影していて亡くなった日本テレビのカメラマン・小村幸司さん(享年26)が作った曲「弦楽四重奏曲第2番」。地元の演奏家が去年から練習を重ねてきた。

 松下さん「追悼の意味もありますし、教訓を伝える、伝承していく、記憶を将来に伝える」

 25年の時を越え、島原に流れた追悼の奏で。火砕流の記憶を後世に伝える活動が続けられている。