今年の国際ジャーナリスト賞に、シリアの内戦を取材した日本人ジャーナリストが選ばれた。

　「山本美香記念　国際ジャーナリスト賞」は、２０１２年、シリア内戦を取材中に銃撃を受け死亡したジャーナリスト・山本美香さんの遺志を受け継ごうと創設されたもので、３回目の今年は、日本人のフリージャーナリスト・桜木武史さん（３７）が選ばれた。

　桜木さんは、内戦が続くシリアを５回にわたり取材していて、戦火の中で必死に生きる市民の姿を記録した著書が、複雑な背景を知らない読者と同じ目線でシリア内戦を描いているとして評価された。

　また、授賞式の後に行われたシンポジウムでは、桜木さんらジャーナリストらが、シリアなどを取材した際のエピソードを踏まえながら、戦地を取材する必要性について語った。