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朱建栄教授「このような事態、遺憾に思う」

2014年2月28日 19:35
朱建栄教授「このような事態、遺憾に思う」

 先月まで半年間、中国当局に身柄を拘束され、調べを受けていた東洋学園大学の朱建栄教授が28日、日本に戻り、「このような事態になったことを遺憾に思う」と述べた。

 朱教授は28日午後1時半頃、身柄を拘束されていた上海から羽田空港に到着し、声明を読み上げた。

 朱教授「研究者としての活動に不適切なものは一切なかったことが、調査の結果、判明いたしました。このような事態に至ったことは遺憾に思います」

 朱教授は去年7月、訪れていた上海で身柄を拘束され、中国当局に事情聴取を受けた後、今年1月に釈放されていた。

 朱教授「(Q遺憾と言ったのは、身に覚えが何もなかったと?)この中に書いた通り、調査の結果、そういうような疑いは一切あたらなかったという事です。(Q中国当局に対して率直に思うことは?)もう(声明の)中に私の気持ちをすでに込めて言っていますので」

 朱教授によると、拘束されていた約半年間、中国当局から資料収集活動の内容などについて聴かれていたということだが、それ以上の細かい内容に関する記者の質問に対しては「声明の通りだ」と繰り返し、明らかにしなかった。

 大学側に対しても拘束場所について、上海市内だった以外、具体的な施設名などは明かせないと話しているという。

 朱教授は今後、大学に復帰し、今まで通り調査研究のため中国にも行くとしている。