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海上保安庁初の“現場出身長官”誕生へ

2013年7月18日 17:05
海上保安庁初の“現場出身長官”誕生へ

 政府は18日、新しい海上保安庁長官に佐藤雄二海上保安監を起用する方針を固めた。現場出身の長官が誕生するのは初めてのこと。

 佐藤氏は、海上保安庁で沖縄・尖閣諸島を管轄する第11管区海上保安本部の巡視船の通信長などを歴任。今年5月からは、現場のトップである海上保安監を務めている。

 菅官房長官は18日午前、「総理の指示は、現場で汗を流している人、そうした人を活用する」と述べた。

 安倍首相は17日、沖縄・石垣島を訪れ、海上保安部の職員を激励したが、尖閣諸島の周辺海域では中国船の接近が相次ぎ、緊張が続いている。長官ポストに今回初めて現場出身者を起用することで、海上保安庁職員の士気を高める狙いもあるものとみられる。