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岡田氏の「マニフェスト謝罪」に閣内は賛否

2011年7月22日 16:26
岡田氏の「マニフェスト謝罪」に閣内は賛否

 政権交代を実現した09年の総選挙で民主党が掲げたマニフェスト(政権公約)について、岡田幹事長が見通しの甘さを認めて21日に謝罪したことについて、閣僚や民主党内からは賛否両方の意見が出ている。

 玄葉国家戦略相「やはりマニフェスト作成時の、いわゆる財源検証というか、財源の検討の甘さというのがあったと言わざるを得ないと考えておりまして、見直すべきは見直していくと」

 枝野官房長官「マニフェストの作成のプロセスにおいて、政策の必要性や実現の見通しについての検討が不十分な点があったことは、私は率直に認めざるを得ないと思っております。この点の見通しの甘さについては、国民の皆さんに私も率直におわびを申し上げたい」

 玄葉国家戦略相や枝野官房長官が岡田幹事長の発言に賛同する一方で、北沢防衛相は「原理主義者が急に謝罪主義者になってみても、なかなか成果は上がらないな。岡田幹事長のところで、今、野党側と話をして成果が上がったことはないから、もう少し様子を見ないとわからないな。どういう意図でやっているのかよくわからないから、論評のしようもない」と述べ、強い不快感を示した。

 また、ある民主党幹部も「謝罪は首相の退陣に向けた演出・儀式だ」と冷ややかな反応で、必ずしも党内のコンセンサスは得られていないのが現状だ。