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2万2千頭の豚に口蹄疫のワクチンを接種

2010年5月23日 0:51
2万2千頭の豚に口蹄疫のワクチンを接種

 宮崎県で発生している家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の問題で、口蹄疫の感染拡大を防ぐため、宮崎県で牛や豚などを対象にしたワクチンの接種が始まり、22日は約2万2000頭の豚に接種が行われた。

 殺処分を前提としたワクチンの接種は半径10キロ以内のすべての牛や豚約15万頭が対象で、22日は木城町、高鍋町の計6か所の農場で、約2万2000頭の豚などに対して接種が行われた。接種には獣医師ら約70人があたり、宮崎・東国原県知事も現地を訪れた。23日朝からは宮崎市や日向市などにも範囲を広げ、豚に加えて牛へのワクチン接種も進められる。

 また、宮崎牛を生み出す種牛として県内ナンバーワンと言われた「忠富士」は、感染が確認されたため22日午後に殺処分された。残る5頭の種牛について、宮崎県は「引き続き経過観察を続けたい」として国側と協議を続けている。