公園を防災拠点に 県内で活用の動き

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広島2021.04.08 20:11

私たちの身近にある公園を防災の拠点として活用する動きが県内でも始まっている。廿日市市の公園を訪ねた。

JR宮島口駅近くの高台にある「チチヤス大野ふれあい公園。今月1日にオープンしたばかりの新しい公園だ。多くの子どもたちが遊ぶ、一見普通の公園に見えるが実は様々な防災機能が備わっている。

たとえば普段は座って利用するベンチは…

■リポート「災害時はここに鍋をのせて薪などを入れて火を起こすことでかまどに変身する」

災害時は、避難した人が料理もできる「防災公園」なのだ。

■廿日市市危機管理課 佐川智弘課長
「南海トラフの巨大地震による津波、そういった災害から避難者が多数発生すると予想されるので公園の整備に合わせて防災機能を持たせた公園ということでやっている」

公園内は隅々まで防災機能が備わっている。公園の駐車場の下には100トンの水を確保する大きな貯水槽が埋まっている。ポンプでくみあげて飲料水として利用でき、1万人が避難しても3日間は水に困らないという。

また、公園内のマンホールは組み立て開始からものの数分で断水の時に使用する仮設トイレになる。「マンホールトイレ」と呼ばれ、公園内に6基設置されている。ほかにも毛布や非常食を備蓄する大型の倉庫や、テントを張り救護室などとして利用する「あずまや」など7つの防災設備が備わっている。

■廿日市市危機管理課 佐川智弘課長
「普段のコミュニティの活動であったり憩いの場であったり活動していただきながら地域の防災力や防災意識の向上にも役立ててほしい」

地震や豪雨災害などから避難した人を守る公園。住民たちも完成を待っていたという。

■廿日市市大野2区 楠原文生区長
「山の方から水が大雨の時くる。地震の時津波が来る。どっちにしても水没する(不安がある)ような土地が低いエリアだので待望の施設ということになるね」

■住民
「すごいなあと思って水とかトイレとか。遊べてこんなのがあってというのを友達に知らせる」

課題は地域住民への周知。自治会はここで防災訓練をすることで認知度アップをはかりたいとしている。憩いの場に加え「防災の拠点」としての期待が高まっている。

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