3回目のワクチン接種加速の要請 自治体からは困惑の声

この記事をシェア

  • LINE
福岡2022.01.13 17:52

新型コロナウイルスのオミクロン株によって感染者が急増し、第6波の様相を見せる中、国はワクチンの3回目接種の加速を要請しています。しかし、実際に接種を担当する自治体からは「体制が追いつかない」と困惑の声も上がっています。

福岡市中央区の中央体育館です。13日午後、体育館から出てきた男性が見せてくれたのは、3回目のワクチンの接種券です。

■3回目接種をした男性(80)
「(本来は)2月10日の城南体育館だったんですよ。1か月早めに安全を期して(きょう)打った。」

高齢者について国が2回目接種からの間隔を原則8か月から7か月に短縮したことを受け、福岡市は1月5日からの3回目接種の対象に8か月経過した人とともに7か月が経過した人を加えました。

福岡市に隣接する久山町でも2月7日からの予定を前倒して1月24日から高齢者の3回目接種が始まります。しかし。

■有働記者
「3回目接種前倒しを受け、接種券などの封入作業に追われている。」

接種開始が迫る中、町の施設ではふだんは別の業務にあたっている職員も動員して、接種券を封筒に入れる作業に追われていました。

■福岡県久山町健康課・大嶋昌広課長
「非常にタイトなスケジュールになっておりますので、現在バタバタ
している状況です。」

対応に追われる中、さらに。

■岸田首相
「高齢者を対象とするブースター接種のペースアップを強く要請いたします。」

岸田首相は11日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種のさらなる加速化を要請しました。

■大嶋課長
「きのうも高齢者の方から、久山町はまだですか?と何件かかかっ
てきています。前倒しをするという情報が来る度に、各市町村かなり振り回されていますので、適正な指示をしていただきたい。」

ただでさえ2週間接種を早め対応に追われているところに、さらに早めてほしいとの要請です。しかも、確保できているワクチンは対象となる高齢者の数の半分程度しかないといいます。

■大嶋課長
「(集団接種は)いまから医師とか看護師、スタッフの確保をしますので、めどがたっていない。」

人手の確保の問題もあります。こうした状況から久山町では、接種を2週間早めた現状が精いっぱいだと話します。

またFBSの取材に福岡県内のある自治体の担当者は、「状況が変わるのは仕方ないが、事前に前倒しの可能性を示唆してくれていたら」と語りました。

別の自治体の担当者は「国の方針に合わせて動くようにするが、二転三転するとスケジュールが組めないので困る」と、国の要請に困惑する声が聞かれました。

オミクロン株による感染が急拡大する中、国から繰り返し要請される3回目接種の加速に、自治体からは接種体制の構築とワクチンの供給について、国が責任を持って対応するよう求める声も上がっています。

見出し、記事、写真、動画、図表などの無断転載を禁じます。
当サイトにおけるクッキーの扱いについてはこちら
『日テレNEWS24 ライブ配信』の推奨環境はこちら

最新ニュース