越前焼の職人が苦境 陶芸まつり開催に期待

この記事をシェア

  • LINE
福井2021.04.30 19:09

感染拡大が1年以上続き、福井の伝統工芸・越前焼の職人たちが作品を披露する機会を失っている。2年ぶりに来月開かれる予定の越前陶芸まつりに向けて、腕に磨きをかけて渾身の作品を仕上げている。(4月30日)


越前焼の陶芸家で、踏青舎の泉直樹さん(60)は、2種類の土を使い分けて、ふくろうやバラなどを細やかに絵付けした作品にこだわっている。

去年は感染拡大で、県内外の飲食店からの注文が例年の4割ほどに減った。さらに追い打ちをかけるように、恒例の越前陶芸まつりが中止となった。3日間で10万人が訪れる陶器市がなくなったことで、自慢の作品が注目を浴びることはなかった。

泉さんは「発表の機会がないのは仕事に張り合いがなくなる。精神的につらいところもあった」と話す。

イベントの中止が相次ぐ中、職人でつくる組合は県内30ほどの窯元を集めて展示販売会を開いた。普段使いできる作品を数多く並べたところ、幅広い年代のファンがつめかけた。

一方、越前焼工業協同組合の吉田豊一代表理事(56)は、息子の雄貴さん(27)とともに、クラウドファンディングに挑戦した。ネットの影響力はすごく、全国から問い合わせをもらったという。窯元厳選の作品を返礼品として用意し、目標金額を大きく上回る寄付が集まった。

試行錯誤を続ける中、職人たちは2年ぶりに開催予定の陶芸まつりに期待をかけている。今年の越前陶芸まつりは、感染防止対策をとって、5月29日から31日の3日間にわたって開かれる予定。

見出し、記事、写真、動画、図表などの無断転載を禁じます。
当サイトにおけるクッキーの扱いについてはこちら
『日テレNEWS24 ライブ配信』の推奨環境はこちら

最新ニュース