「多くを語らず」町長の真意は 「核のごみ」全国初の調査始まる

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北海道2020.11.18 19:35

「核のごみ」最終処分場の選定に向けた「文献調査」が、全国で初めて北海道・寿都町と神恵内村で始まりました。寿都町では町長のリコール=解職請求を求める声も上がっています。

18日、寿都町役場に姿を見せた片岡春雄町長。

(寿都町 片岡春雄町長)「(Q文献調査の認可について?)これから始まりますね」

記者に問いかけには一言述べるだけ。「文献調査の認可」について具体的なコメントはありませんでした。先週、住民投票条例案が否決された寿都町。条例を求めていた反対派はー。

(反対派の住民団体 三木信香さん)「悔しさがわいてきて(調査初日に)きのうはあまり寝られなかった。住民投票条例が出来ないことになったので、なおさら、みんなが納得できるような説明を全員にして欲しい」

核のごみの最終処分場の選定に向け17日、認可された第1段階の「文献調査」。期間はおよそ2年間で現地調査をせずに論文や地質図から地下の状況を調査します。認可された2つの町村には最大20億円の交付金が支給され、NUMOは住民と対話ができる拠点を新たに設置する計画です。しかし、寿都町では反対の声も根強く片岡町長のリコールを求める声が上がっています。

(反対派の町民)「町長のリコールが主になると思うのです。なかなか厳しい環境ではあります」

同じく文献調査が始まった神恵内村。17日は小中学生と保護者を対象にしたNUMOによる「核のごみ」の勉強会が開かれました。

(民宿きのえ荘 池本美紀さん)「(NUMOは)対話を前面に言われているので、こちらの方から要望すると、応えては下さるのかなと思っているが、私達が知りたいと思った時に、どう応えてくれるのかな」

不安解消のためにも対話の重要性を訴えていました。「核のごみ」の議論は、2つのマチだけではなく全道規模に広がっています。

「道内に核のごみの処分場を作らせない」

先週、原発の再稼働に反対する道内の各団体が意見交換会を開催。

(核のごみを持ち込まない北海道連絡会 市川守弘弁護士)「(調査について)首長や知事は意見を述べるのですが、それは”尊重する”だけであって、(法律には)反対意見だったら、やめますと書かれていない」

文献調査の開始を受け、鈴木知事は18日、核のごみを北海道に持ち込まないことなどを梶山経済産業大臣に申し入れました。長年、動くことのなかった「核のごみ」問題。いまだ賛否の議論が渦巻く中、その一歩を踏み出しました。

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