「現時点ですでに限界近づく」増える患者・増える負担「ひっ迫」医療現場のいま

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北海道2020.11.17 19:42

新型コロナの感染が拡大し、クラスターの増加にも歯止めがかからない中、深刻になっているのが医療機関の負担です。道内の病床はすでに7割が埋まり、医療の現場は危機感をあらわにしています。

「この先がコロナ専用病棟になります」

旭川赤十字病院の内部の映像です。防護服を着た看護師が患者のケアにあたっています。この病院では、新型コロナウイルスの患者専用に24床を確保し、17日時点で18人の患者を受け入れています。

(旭川赤十字病院 牧野憲一院長)「きょうにもいっぱいになってもおかしくない状況です。現時点で、すでに限界が近づいているわけです」

旭川市内の病院から搬送されてくる感染者は、寝たきりの患者が多く食事やトイレなどの介助が必要なため、看護師に負担がかかっています。今後さらに感染者が増えれば、通常の診察に影響が出るかもしれないといいます。

(旭川赤十字病院 牧野憲一院長)「外来の受け入れ、手術の制限など、通常の診療を制限しながらコロナの患者に対応することが必要で、一般の市民生活に影響が出る」

道内には感染者のための入院ベッド数は963床あるそうです。しかし、16日までの入院患者数は686人ですでに7割埋まっているのが現状です。札幌市内の軽症者らが入る宿泊療養施設では、昨夜、部屋の灯りが数多くついている状態でした。札幌市によると、2つの施設で1000人が療養できる部屋を確保していますが、すでに699人が入っているといいます。宿泊療養施設に入っている40代の男性は、施設に入ってから38度以上の発熱と頭痛などに悩まされているそうです。

(感染した40代の男性)「看護師には状況を伝えているが、病院に一時的にも診察に連れて行ってくれるならいいが、それもないので解熱剤とかを出されているだけです。医師の診察があるわけではないので、いま現在不安です」

専門家は、札幌だけではなく道内の医療現場が深刻な局面にきていると指摘します。

(北海道医療大学 塚本容子教授)「このままの感染者数で推移してしまうと、医療がパンクしてしまうと危惧する。年代が広がっているところが、今後、医療をひっ迫するのではないか。入院の状況のバランスをみながら対策を取る必要がある」

医療現場の負担をいかに減らすのか…医療従事者や病床の確保など対策を急ぐ必要があります。

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