所有者不明“草薙の大鳥居”行政代執行で撤去開始

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静岡2020.09.09 20:10

静岡市は9月8日夜、清水区の草薙地区にある鳥居の撤去を始めた。所有者が不明になっていた町のシンボルは、姿を消すことになる。

昨夜、静岡市清水区に立つ鳥居の周りには次々と巨大な重機が集まり、静岡市の代執行による撤去が始まった。

鳥居の周りには作業を見守る多くの市民の姿があった。

「撤去されると聞いて、いても立ってもいられなくて。すぐ近所に住んでいるけど。」「やっぱりさみしい」(作業を見守った市民)

鳥居が建つのは草薙駅近くの通称・南幹線沿い。「草薙神社の大鳥居」として地元住民に親しまれていた。鳥居の高さは12メートルで、静岡市によると45年前の区画整理の時に建てられたという。

鳥居のすぐそばにある豆腐店を営む女性さんは、ここ数年コンクリートが剥がれ落ちるなど「老朽化」が気になっていたといい「やっぱり危ない。地震とか来たら終わり」「早く撤去した方がいい」と話していた。

3年前、住民の指摘を受けた静岡市が調査したところ、鳥居は神社の所有物ではなく所有者が不明であることが発覚。

住民から撤去の要望を受け、静岡市はことし3月、不明の所有者に向けて除去を命じる公告を出したが名乗り出た人はなく、代執行での撤去が決まった。

撤去を控えた8日午後、鳥居の周りには最後の雄姿を収めようとする人の姿もあった。

地元住民からは「草薙のシンボルだったから」「草薙神社に行くために鳥居を通って会釈して、小さい時から通っていた」など惜しむ声が聞かれた。

撤去作業は夜通し行われた。静岡市によると鳥居などの撤去には電線の移設や道路の修繕などを合わせ、約1100万円かかるという。

初日の作業は朝4時まで行われ、鳥居最上部の「笠木」の一部などが取り除かれた。鳥居の撤去は9月18日に終える予定。

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