2児を自宅に置き去り 乳幼児健診を半分受けず

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鹿児島2020.07.29 20:11

 鹿児島市で娘2人を自宅に置き去りにしたとして、20代の夫婦が逮捕・送検された事件で、2人の娘は乳幼児健診を規定の半分しか受けていないことがわかった。
 この事件は、鹿児島市で今月、11日間にわたり長女(3)と二女(1)を自宅に置き去りにしたとして、山本貢容疑者(28)と妻の和希容疑者(24)が逮捕・送検されたもの。娘2人は命に別条はなく現在、児童相談所に保護されている。
 鹿児島市では3歳までの間に健康状態を調べる乳幼児健診を無料で5回受けることができるが、2人の娘は乳幼児健診を規定の半分しか受けていないことが新たにわかった。
 乳幼児の健康状態を確認するために行われる乳幼児健診。これまでに長女(3)は4回、二女(1)は2回健診を受ける機会があったが、2人はその半分しか受けていなかったという。鹿児島市保健所によると、受診がなかった際に保護者に連絡する規定はないというが、二女が2回目の健診を受けなかった時には、母親に対し受診を促したという。しかし、それまでの乳幼児健診で2人とも成育に問題がなく体にあざなどもなかったことから、虐待は疑われてはなかった。
 専門家は、児童虐待に第3者が気付くタイミングとして、乳幼児健診はとても重要だと話す。児童相談所に19年勤務した経験をもつ、家族問題カウンセラーの山脇由貴子さんは「乳幼児健診はすごく大事。堂々と全身を見て健康状態を確認できる機会。発育が遅れているかどうかも確認できる」と指摘した。その上で、乳幼児健診を受けていない子供については、各機関がその家庭の情報を共有するべきだと強調する。山脇さんは「子供の命を救う視点で考えると児童相談所に一報を入れる。マークしてもらう。児相が何もしない可能性もあるが、視点が2つ増える」と話した。
 幼い2人が11日間にわたって自宅に放置された事件。相次ぐ児童虐待を止めるすべはないのか。再発防止に向け関係機関や何より私たち市民全員が出来ることを考える必要がある。

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