「主力品種・高価格化」に異論相次ぐ

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富山2020.11.13 19:01

 ことしで本格栽培3年目となった富山県のブランド米、富富富について、県は13日会議を開き、来年度以降、栽培面積を増やすとともにコシヒカリ以上の価格を目指すとする案を示しました。しかし、委員からは実現に疑問の声が上がり、PR戦略についても厳しい意見が相次ぎました。

 神明 米穀事業本部 森脇暁副本部長
「バラ色の計画でもいいんですが、実態に即した計画に軌道修正できるような体制も取っておかないと、せっかくいいものを作ってもらって、売り先がないというのは一番不幸なことになると思う」

 13日の会議で富富富の流通に関わってきた委員から上がった厳しい指摘。県が来年度以降の戦略として示した「バラ色の計画」とは、富富富を将来的にコシヒカリに替わる中生の主力品種とすること。そして、コシヒカリ以上の価格帯を目指すことです。

 しかし、富富富の生産者からも…

 富山県農業法人協会 橋本喜洋会長
「これからの販売に対しても今まで通りの高価格帯だけで販売というのは、ちょっと無理もあるのかなと」

 また、去年産の富富富の販売についてはこんな声が。

 大和産業 米穀第二営業部 川合一之部長
「店で並んでも定価で売る期間にその量がなかなか捌けないと、いうようなことで、商品には可哀想だが見切りのシールを貼られて売られてしまったということが多々多々」

 さらに消費者の立場からは。

 富山県消費者協会 平野靖子常任理事
「なーん、やっぱりコシヒカリの方がおいしいし、富富富高いから買っとらんちゃ、という声でした」

 これに対し県は。

 県農産食品課 津田靖課長
「いいものを安定して生産して消費者にお届けをするという中で価格帯につきましても、コシヒカリ以上の価格帯ということを追求していきたいという考えでございます」

 県は、将来的な戦略を示したとして方向転換する考えはないとしています。

 また、PRについて各委員からは、「数多くのライバルと何が違うのか差別化を明確に」「試食の機会を多くして食べて知ってもらうことが大切」などの意見が出ていました。

 県は、現在1282ヘクタールの作付け面積の拡大を図るとともに13日の意見を踏まえ、来年1月に開く予定の会議で来年度以降の戦略を決めることにしています。

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