不浄をはらう「トイレの神様」 特別展示

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富山2020.09.10 19:02

 こちらは高岡市の国宝・瑞龍寺に祭られている烏瑟沙摩明王像(うすさまみょうおうぞう)です。不浄をはらうことから「トイレの神様」とも呼ばれています。この明王像がいま、厨子から出された状態で特別展示されています。山田記者がお伝えします。

 憤怒の表情と、左足を高く上げた躍動的な姿。

 「こちらが烏瑟沙摩明王像です。高さ117センチと、国内最大級の大きさだということです」

 普段は、厨子の中に祭られている明王像が、今月7日から始まった調査に伴い、厨子から出された状態で展示されています。通常は見ることができない後ろ姿もしっかり堪能できます。

 四津谷道宏住職
「烏瑟沙摩明王というのは、トイレの守護神。元々はインドに起源があって、お釈迦様に対して、不浄な行いをした猪頭天に烏瑟沙摩明王が怒りつけている」

 かつては瑞龍寺の東司、現在でいうトイレに祭られていました。しかし火事で焼失したため、現在の場所に安置されているということです。近くで見ると、かすかに色が残っているのがわかります。

 四津谷道宏住職
「(当時の)極彩色が際ぎわに残っている。(色が)欠落した部分はあるんですけど、この機会にどのような姿だったのかを図案化しようかと。高岡銅器で作ったレプリカに、その彩色をのせられないかと考えている」

 威厳を称えた明王像。不浄を許さぬそのにらみで、新型コロナウイルスも退散させてくれないでしょうか…。

 四津谷道宏住職
「コロナで中々旅行に行けないということが続いていたが、遠くへ行くことだけが旅行ではない。自分の近くに意外と素晴らしい仏様や神様があるんだと、そういうところを回って、身近な素晴らしいものに気づいていく方が、いい旅になるのでは」

 瑞龍寺の烏瑟沙摩明王像、厨子から出た状態で鑑賞できるのは年末までということです。

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