「生きづらさ」感じる若者を支えよう

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富山2020.09.09 18:59

 県内で自ら命を絶つ人は、近年減少傾向ですが、若い世代の自殺率の高さが指摘されています。生きづらさを感じている若者を支えようと、県内で支援に取り組む様々な分野の関係者が集まり、8日夜、協議会を設立しました。どんな支援を行っていくのか、吉田記者がお伝えします。

 富山大学大学院 立瀬剛志助教
「一支援者として、自分はあなたと一緒にやっていくよという態度を取りながら、必要に応じてどういう支援につなげていくか。そしてみなさんと協力していくことがまず入り口だろうと」

 8日夜、富山市で発足した「若者生きづらさ寄りそいネットワーク協議会」。医療や福祉、就労支援など様々な分野からおよそ15人が集まりました。代表幹事を務めるのは富山大学大学院でメンタルヘルスについて研究している立瀬剛志助教です。

 立瀬さんは2011年から自殺の危険に気付いて支える活動を行う「ゲートキーパー」の育成などに取り組んできました。

 富山大学大学院 立瀬剛志助教
「(設立の)一番の背景は富山県において若者の自殺率が高いというデータが前提になっています」

 これは2016年から2018年までの人口10万人あたりの自殺死亡率を年代別に表したグラフです。全国平均と比べて、富山県は30代や40代が高くなっていることが分かります。

 特に男性は全国平均と比較してほとんどの年代で数値が上回り、中でも30代など若い世代が平均より高いことが目立ちます。

 富山大学大学院 立瀬剛志助教
「社会に出ていけない子たちとか、出てもそこでしくじって、もう一回チャレンジできない環境に置かれた子は山のようにいるけど、病気じゃない限り病院では拾えないし、問題が起きない限り行政も対応できないというのはどうしたものかとずっと考えていました」

 協議会で取り組むのは、生きづらさを感じる若者をどうやって支えるか、です。周囲とコミュニケーションをとれずに孤立していく若者たち。特に近年は、プロレスラーの木村花さんがSNS上で激しく非難されて命を絶つなど、ネットが原因で追いつめられる若者も目立ちます。

 協議会では、若者が安心できるよりどころをつくる「居場所連携」、その居場所にたどり着くために相談などに応じ、若者を支える「間口拡大」仕事に就くことを後押しする「社会参画」、という3つの分科会に分けて活動します。

 参加者は、それぞれの専門分野から意見を出し合って具体的な取り組みを考え、月に一度の全体会でまとめていこうという考えです。

 8日夜の初会合に参加した岸順子さんは、日頃からワークショップなどを開き子どもや若者が自分の価値を認められるようになるための活動をしています。

 富山CAP 岸順子代表
「自分たちだけじゃ気づけないものを話し合えることによって気づいていける。かかわりを持った人たちに、自分が味わった安心感やかかわりって素敵だよということを伝えていけたらと思います」

 全体会はまず来月13日に開き、支援を必要としている若者にどう気づいていくかなどを考えるということです。

 それぞれの人にどんな支援が必要なのか、それを見極めるためにも、様々な分野の人が集うこの協議会の活動に期待したいと思います。

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