100年前の感染症に学ぶ 研究グループが本出版

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富山2020.09.07 18:58

 新型コロナウイルスの感染は県内でもなかなか収まりませんが、およそ100年前、世界的に流行したインフルエンザ「スペイン風邪」も富山に被害をもたらしました。こうした歴史から危機を乗り越えるヒントを得ようと、スペイン風邪を研究した県内のグループが報告を本にまとめました。

 こちらがその本『悪疫と飢餓「スペイン風邪」富山の記録』です。スペイン風邪による県内の被害などについてまとめた1冊です。

 集めた資料や分析をもとに本をまとめたのは、富山市のジャーナリスト向井嘉之さんなど、とやま「スペイン風邪」研究会です。7日はメンバーが説明会を開きました。

 スペイン風邪は1918年から20年まで3年間にわたり流行し、県内では当時の人口の48.8%にあたる39万8000人以上が感染したと記録されています。

 これまで、被害の状況を記した文献はほとんどなく、当時の新聞などから資料を集めてまとめました。県内では当時、同じ時期に米騒動が起きていて、感染と飢餓に苦しむ人の姿が描かれています。

 また、米騒動については感染予防のために外出自粛が呼びかけられたことが、2か月間という早期での収束につながったのではないかと推測しています。

 向井嘉之さん「(ウイルスの流行は)社会的弱者に影響が集中するんですね、これは100年前と変わらない。そういう意味ではコロナ禍の教訓にしていただきたいし、緊張感をもって秋から冬を乗り越えてほしい」

『悪疫と飢餓「スペイン風邪」富山の記録』は、来週から県内の書店やネットで販売されます。

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