難病・ALS闘病男性 嘱託殺人事件受け語る

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富山2020.07.27 19:15

 難病・ALSの女性患者に薬物を投与し殺害した疑いで医師2人が逮捕された事件は、女性がSNSで知り合った医師に投与を依頼したとみられています。同じくALSの闘病を続けている富山市の男性が、この事件をどう受け止めているのか語りました。

 村下秀則さん「生きたいか生きたくないかではなく、生きられる社会を作っていくべきだと思います」

 全身の筋肉が徐々に委縮する難病・ALSの闘病を続けている富山市の村下秀則さんです。

 先週、同じくALSを患う京都市の女性に薬物を投与し殺害した疑いで、医師2人が逮捕されました。女性と医師の接点はSNSとみられ、女性は度々、安楽死に関する投稿をしていたといいます。

 (林さんとみられる投稿)「屈辱的で惨めな毎日がずっと続く
 ひとときも耐えられない。#安楽死 させてください」

 4年前にALSを発症した村下さんは、診断を受けた直後は自殺を図ろうとしたことがあったといいます。しかし同じ病気を抱える患者たちと知り合い、生活について話す中で心が立ち直りました。

 村下秀則さん「ヘルパーを介してお話させていただきます。確定診断当初は生きられるという選択肢があることを知らなかった。だから、目の前が真っ暗だった。でも今のように生きられることを知っていれば(女性の)気持ちも変わっていたと思う」

 村下さんは、「安楽死したい」という女性のSNSへの書き込みや行動は、本当は助けを求めていたのではないかと話します。

 村下秀則さん「生きたいからこそ自分の中でどうにかしたいと思って(書き込んでいた)のかもしれない。薬を投与される前に誰かに当事者の気持ちを聞いて欲しかったと思います」

 そして薬物を投与したとされる医師については…

 村下秀則さん「医師2名には当事者の意思疎通ができていたように私は思いません」

 村下さんは現在、同じような病気を抱える患者の介護を行うヘルパー事業所の社長をしています。その経験の中からも、難病患者を孤独にさせないことが大切だと考えています。人とのつながりこそが、女性を救うことができたのではないかと訴えます。

 村下秀則さん「あくまでも想像でしか話はできないけど。もっと人と関わることを知れば良かったかもしれない。いろんな記事を見ていると。『孤独』そうに思えた。私は人と繋がれたことで孤独から抜け出すことができた。生きられる社会があればそこにネットワークが必ずあると思う。だから尊厳死・安楽死は可能性としてすごく低いと思う」

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