飛沫感染防止で需要↑ アクリル板の受注相次ぐ

この記事をシェア

  • LINE
富山2020.05.14 19:02

 営業の再開に向け、県内のオフィスや飲食店でも新型コロナウイルスの飛沫感染の防止策として、アクリル板を設置するところが多くなっています。

 需要の高まりを受けて、富山市の加工会社も生産に取り組んでいます。

 飛沫感染対策のアクリル板を加工する会社。

 富山市小杉のプラスチック総合加工メーカー、三栄プラテックです。

 三江昭文社長
「医療従事者や保健センターの方々が戦っているのを見ている中で、私たちの今までやってきたことで何か役立てることはないか、そう思っている中で私たちが普段作っているプラスチック、透明なものが役立てることができるということに気が付きまして」

 先月上旬から、飛沫感染防止用のアクリルパーテーションの受注を開始。

 これまでに、対面で接する業務を行う病院や不動産会社に納品しました。

 また、学習塾などを含め毎日、問い合わせが入っているということです。

 三栄プラテックは創業45年。

 宝くじ売り場の窓口や半導体関連、公園遊具の部品に至るまで幅広いプラスチックシートの加工を行う会社です。

 その技術力の高さから、国内のみならず海外からも注文が入ると言います。

 注文のおよそ6割を占めるのは、観光バスの内装に使うプラスチック製品で、アクリル板の加工はあまり行っていませんでした。

 しかしことしに入り、業績にも新型コロナウイルスの影響が出始めます。

 三江昭文社長
「観光業界が落ち込んでいることに合わせて観光バスの生産も調整に入っていきたので」

 県内でも感染が確認された3月は、5月の大型連休までに納車するための観光バスの部品生産に追われるはずでしたが…

 三江昭文社長
「例年だと3月が繁忙期だが盛り上がることはなく生産のほうも下がりまして、毎月下がっているような状態」

 仕事が減る中、今まで培ってきた技術を活かせるモノは何かと考えていた時に思いついたのが、アクリル板の加工でした。

 三江昭文社長
「医療用フェイスガードの問い合わせをいただきまして、それから、透明で飛沫感染を防止するというようなことに(アクリル板を)使えると気が付き、パーテーションなどを試作してネットで紹介しました」

 一方、アクリル板の加工は材料費が大部分を占めて、利益はあまり出ないと言いますが…

 三江昭文社長
「何か私たちが経験してきたものが、生かすことができれば役立てることができればと普段思っていたので、いまこういうきっかけがあってご依頼いただいてる状態です」

 県は飲食店に対し、アクリル板設置など感染予防のための改修に10万円の助成を決めています。

 三栄プラテックによりますと、アクリル板の需要が高まり、このため全国的に材料が不足していますが、いまのところまだ対応はできそうだということです。

見出し、記事、写真、動画、図表などの無断転載を禁じます。
当サイトにおけるクッキーの扱いについてはこちら
『日テレNEWS24 ライブ配信』の推奨環境はこちら

最新ニュース