思い出を守りたい 被災の写真館

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熊本2020.07.29 19:59

今回の豪雨災害でアルバムなど多くの思い出の品も流された。芦北町の老舗写真館はカメラなどが水につかりながらも住民たちの思い出を守るため奔走している。
芦北町の「フジ写真館」。70年以上続く芦北町唯一の写真館だ。写真館の4代目・蓑田憲明さん。洪水に備えて移動できるカメラなどを2階に上げたものの、スタジオのある1階は完全に水没した。据え付けていたカメラなどの撮影機材は泥まみれだ。そんな中、蓑田さんがどうしても守りたかったものがある。
蓑田憲明さん
「過去12年間の全てのデータが入っているハードディスクです。これだけは守りたくてこの2つのハードディスクを持って避難しました」
蓑田さんは成人式や小中学校の卒業アルバム、結婚式や七五三など芦北町の人々の思い出を記録し続けていた。そうしたデータを守れたことが何よりうれしいという。
「まだまだ芦北町は復旧復興が進んでいないので、思い出を振り返るのはまだまだ先になると思う。なのでみなさんの気持ちが落ち着いた時にすぐに思い出の復旧ができるように準備してきたい」
スタジオは再開のめどがたっていないが、証明写真の撮影や、被災した住民の罹災証明用の写真のプリントはすでに始めている。さらに。
この日は湯浦小学校で卒業アルバム用の写真撮影を行った。
どんな災害に見舞われても子どもたちは成長し、人々の暮らしは続く。そんな日常の思い出をこれからも大切にしたい。それが蓑田さんの仕事だ。
「沢山の人に支援していただいてやっとここまで来ました。まずは自分の店をしっかり持ち直してそこからいろんな人に感謝の気持ちを伝えていければと思う」

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