和紅茶評判も…土砂崩れの茶畑は

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熊本2020.07.29 19:54

今回の豪雨で農業にも甚大な影響を及ぼしている。県は現時点での被害額はおよそ676億円にのぼると発表した。土砂崩れに見舞われた芦北町の茶畑を取材した。
透き通った色味に華やかな香りが鼻を抜ける紅茶。日本の気候や風土の中で作られた「和紅茶」。全国でも有数の茶の産地として知られる熊本県。中でも紅茶の生産量は昨年度は9トンと全国2位を誇る。しかし今回の豪雨でこうした茶畑も。
向かったのは芦北町の告地区。この地で60年以上、茶畑を守ってきた3代目の梶原敏弘さん。
「もうここにお茶を植えるのはどうやっても無理」
ここで育てている茶は山間部に自生している在来種だ。今回の豪雨による土砂崩れで茶畑の一部が根こそぎ流された。
「茶の木って本来強いんです、特に在来種は。でもやっぱり土砂崩れには勝てない」
豪雨の数日前まで二番茶を摘み取りこれから出荷に向けて動き始めた矢先だった。そんな中でも運が味方をした出来事があった。浸水した自宅の隣の工場に置いていた二番茶に奇跡的に被害がなかったのだ。茶を直火でいるための釜も無事だった。
「目指しているのは、ストレスなく飲めて身体に染み入るような、そんな紅茶です」
現在は自宅と茶畑の復旧作業に追われている梶原さん。販売を手助けしようと梶原さんの紅茶のファンも支援に駆けつけた。水俣市で茶のコーディネーターとして活動している大塚佳寿子さんだ。
被災直後にフェイスブックで販売したところ全国に支援の輪が広がった。
大塚佳寿子さん
「もともとコロナの影響でお茶自体売れなくなっているんですが、そこへこの豪雨の災害。厳しいところに全国の方の温かいお気持ちを頂いて、今売る紅茶がないくらい売れてしまいました。本当に皆さんの気持ちが嬉しかった」
芦北町の気候と自然の恵みが作り出す和紅茶。災害を経験しても梶原さんはこの地にこだわり続ける。
「いまはもうなかなか在来種の茶っていうのは残っていないんです。60年も経つ畑なんで、先代から受け継いでまた残していきたい茶畑です」
現在、インターネットも復旧し梶原さんのお茶は通販で購入可能だが地域の郵便局も被災しているため発送までに時間をいただくとのこと。詳しくは「お茶のカジハラ」で検索してください。

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