新潟・福島豪雨から9年 水害を防ぐ対策は

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福島2020.07.29 17:51

只見川沿いを中心に、甚大な被害をもたらした新潟・福島豪雨から9年。
甚大な被害が出た只見町では、水害を未然に防ぐための工事が行われているが、専門家はそれだけでは不十分だと指摘する。
その理由とは…
2011年7月。
奥会津地方を襲った豪雨。
只見町では、4日間に降り続いた雨の量が711ミリ、当時、平年の1か月の降水量の2倍以上の雨が降った。
中でも被害が大きかったのが八木沢地区。
只見川にかかる「五礼橋」は流され、多くの集落が浸水被害を受けた。
あれから9年…只見川とその支流の応急工事は完了しているものの、川が狭くなっている場所で川幅を広げる対策工事などは未だに続いている。
河川工学に詳しい福島大学の川越教授は、只見川の構造に原因があると指摘する。
■河川工学に詳しい福島大学 川越清樹教授
「地形的に谷底平野というんだけれども、いわゆる雨降ってすぐ水位が高くなりやすいような、地形をなしている」
「谷底平野」という流されてきた土砂が、川底などにたまりやすい構造である只見川。
9年前のような雨量にならずとも、同じような被害を受けやすいという。
川越教授は川幅を広げる工事が終わっても、土砂はたまり続けていくため、川が氾濫する危険は今後も十分あると指摘する。
再び災害が起きる危険性がある中で、9年前の教訓を活かそうという取り組みが進んでいる。
■只見町消防団団長 目黒邦友さん
「大雨が降る、警報が鳴る、その時点で各地区の消防団は巡回ないし監視を続ける」
大雨が予想されるときには、300人を超える消防団員が見回りをするようになった。
去年10月の東日本台風でも、見回りをしていた団員が道路の異変に気がつくと、崖が崩れ道路は半分近く陥没した。
LINEで消防団員はもちろん、町や消防、警察にも被害状況を写真などで共有し、一丸となり被害を未然に防ぐ体制を整えている。
■只見町消防団団長 目黒邦友さん
「日本どこで災害が起きてもおかしくない状況にあるので、心づもりはいつも必要で持っていなければいけない」

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