“史上最強クラス”台風10号なぜ特別警報出なかった?背景にあるのは直前の台風9号か

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福岡2020.09.08 18:52

各地に爪痕を残した台風10号ですが、気象庁は当初、特別警報を出す可能性があると注意を呼びかけました。

実際は、予想ほど発達せず、警報の基準を下回ったんですが果たしてその要因とは?

台風10号はきょう午前3時、温帯低気圧に変わりました。

各地に大きな爪痕を残した台風10号、福岡・佐賀ではあわせて20人が重軽傷を負い、50代の男性1人が死亡しました。


気象台・九地整合同会見
「台風10号は今後特別警報級に発達し、奄美地方から九州に接近、もしくは上陸する恐れがあります」

福岡管区気象台は先週、特別警報を出す可能性を示唆していました。

中心気圧930ヘクトパスカル以下、最大風速50メートル以上の台風に発表するものです。

実際には基準を満たすことなく通りすぎ、特別警報は発表されませんでしたが一体なぜなのでしょうか。

日本気象協会 君島由希子さん
「台風9号によって東シナ海の海面水温が下がっていたということが大きな原因の1つと考えます」

日本気象協会の君島由希子さんは台風10号の前に同じようなコースを通った台風9号が要因だと話します。

台風は27℃以上の温かい海面で発生した水蒸気がエネルギーとなって発達します。

台風9号が発生した先月29日、九州の西に広がる東シナ海は、海面水温30℃程度を示すピンク一色です。

ところが、9号が通過した先週木曜日の海面温度は、27度程度を示す赤に近づいています。

「熱いお風呂に入るとかきまぜますよね/人間と同じように台風が渦巻きで海面をかき混ぜることで海面の水温が下がるとイメージしたらわかりやすいかと」

台風9号で東シナ海がかき混ぜられたため海面水温が下がり10号が最接近する前のおとといには、26℃から27℃と、大きく下がっているのがわかります。

「海面水温が低い領域に近づいてきて、かつ陸地の影響うけたことで、奄美を通過したことで勢力が落ちたと考えられます。」

9号、10号と台風が連続したことで今回、最悪の事態は免れました。

しかし台風シーズンはまだ続きます。

日本気象協会の君島さんは、空振り覚悟で、命を守る行動を心がけてほしいとしています。

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