【特集】新潟県知事 就任から丸3年 県政与野党が通信簿を どう評価する?

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新潟2021.06.09 19:33

花角英世新潟県知事が就任して、6月10日で丸3年です。
国土交通省の官僚から新潟県の新たなリーダーとなり国や自民党とのパイプを後ろ盾に政策を進めてきました。任期が残り1年となる中、花角県政をチェックしてきた与野党の県議の評価を通じて、その成果と課題を検証します。

県庁の特別応接室で行われていたのは・・・
花角知事が毎週出演しているラジオ番組の収録です。
普段、パフォーマンスは苦手と話す花角知事ですが“県の顔”として新潟の魅力を発信します。
一発オーケーで収録が終わりました。

【記者】
「かまないで上手に?」

【花角知事】
「いやいや、違うんです、これはね。3年近くさせていただいていてようやく慣れてきたんです。最初はドキドキ。けっこうかんでいましたよ」

【記者】
「知事になるまでラジオ番組で話すと想像していましたか?」

【花角知事】
「いやいや想像してなかったです。本当によい機会をいただいたと        思っています」

3年前、新潟県の新たな舵取り役についた花角知事。
前の知事の任期途中での辞職・・県政の立て直しが求められるなかでの船出でした。

その後ろ盾となったのが、国や自民党の大物議員とのパイプでした。

国土交通省の官僚だった花角知事。県知事選挙でも与党、自民党・公明党の厚い支援を受けて当選を果たしました。

自民党の関係者はこうしたパイプが政策の実現にも生かされてきたと指摘します。

【自民党県連 柄沢正三 筆頭副会長】
「十分に生かされてますね。特に交通運輸の関係はね。
香港線・台湾線この拡充もしっかりとやってくれた。この実績」

3年前の選挙戦で花角知事を擁立した自民党の柄沢正三県議です。新潟空港の国際線の就航や、防災減災対策。そして若者の起業支援などを実績に挙げます。

そこで、花角県政3年を振り返り5点満点で“通信簿”をつけてもらいました。

「リーダーシップが4 コロナ対応が4 県政運営が4.5 政策能力・実績が4.3」
その手腕を評価する一方、この3年で表面化した課題を指摘します。

【自民党県連 柄沢正三 筆頭副会長】
「県の“財政危機”がまず最初にきたものだから、思いきった財源に裏打ちされた政策がなかなか組み立てられないと」

財政危機を乗り越えるため知事は、職員給与の削減や、事業の「選択と集中」を決断。その結果今年度の当初予算では前の年度に比べてさらに35億円の収支の改善を達成できたとしています。

【花角知事】
「足元の収支の改善は少しずつ進んでいる、その程度ですよ。
何もまだ財政危機を脱したわけではない」

さらに新型コロナウィルス対策も重なり県財政の立て直しは、まだ道半ばです。

対する県政野党。立憲民主党の県連幹事長を務める大渕健県議です。

【立憲民主党県連 大渕 健 幹事長】
「はい。リーダーシップが2 新型コロナウイルス感染症対策が3 県政運営が3。政策能力実績が2」

問題視するのが、新型コロナをめぐる去年4月の対応です。

緊急事態宣言が新潟を含む全国に拡大することが急きょ決まったこの日。県民に緊張感が高まる一方で・・・

刻一刻と変わる状況で、花角知事が口にしたのは戸惑いの言葉でした。

【立憲民主党県連 大渕 健 幹事長】
「『いや、想定していませんでした』などというコメントをしたり対策本部長としての認識としていかがなものなのか。これは未曽有の危機なんですね。危機のときこそ政治の出番だと思うんです」

<花角知事について 県民インタビュー>

「安定しているんじゃないでしょうかね。堅実に進められている感じがしますけれど」

「これといってコロナ対策、特別評価できるものもないし特別悪くもないんですけど」

「せっかく県のリーダーなのでもうちょっと(前に)出てほしいなというのはあります」

【自民党県連 柄沢正三 筆頭副会長】
「政治的判断・決断しなければ ならないとき、これが花角さんですね、これからの課題かなと」

そして・・・県政の重要課題となっているのが、柏崎刈羽原発の再稼働問題。

花角知事は県が独自に進める3つの検証が終わらない限り再稼働の議論には応じられないとの考えを一貫して示してきました。

県の検証作業がいよいよ終盤に差しかかるなか、柏崎刈羽原発で核セキュリティーの不備という深刻な問題が明らかとなりました。
この問題によって柏崎刈羽原発は事実上運転禁止に。

1年後の2022年6月、知事の任期満了までこの状態が続き、再稼働の判断をするのは次の知事選挙の当選者の可能性もあります。

原発問題について花角知事は8日・・・
「検証結果がまとまるのが、いつさえもわからない中で再稼働の議論についてまったく決めるものはありません」

【記者】
「残り1年のなかで検証作業が終わらないこともあり得ますか?」

【花角知事】
「それは可能性としては、終わることもあるし終わらないこともあるかもしれませんですね」

そして2期目への意欲については・・・
「いまそういうことについては、頭の中にありません」と述べるにとどめました。

【花角知事】
「少しずつ成果は出てきていると思っています。あと1年の中で種が芽を出すようにしっかりと水やりをしていきたいと思います」

残り1年となった任期で直面する課題にどう結果を出していくのか。成果が問われる花角県政の4年目がスタートします。

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